2015/07/30  16:01

【村上隆】村上隆の五百羅漢図展 森美術館で【14年ぶり大規模個展】

六本木ヒルズ 森美術館

■開催期間:2015年10月31日(土)~2016年3月6日(日)
■開催場所:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)

村上隆の五百羅漢図展  2015年10月31日(土)~2016年3月6日(日)森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)  日本では2001年以来、14年ぶりとなる村上隆の大規模個展  全作品、日本初公開!いよいよ開幕まであと100日!


森美術館は、2015年10月31日(土)から2016年3月6日(日)まで、日本国内において2001年以来14年ぶりとなる村上隆の大型個展「村上隆の五百羅漢図展」を開催します。
村上隆は、現在最も高い国際的評価を得ている現代美術作家の1人です。ロサンゼルス現代美術館を皮切りに世界巡回した回顧展をはじめ、世界の著名美術館はもとよりヴェルサイユ宮殿やロックフェラーセンター前広場などさまざまな場所で大型インスタレーション展示の依頼を受け、作品の圧倒的なスケール感と完成度の高さにより世界中の人々を驚嘆させてきました。
村上はその活動において、敗戦後の日本をテーマに、オタクカルチャーやキャラクターと日本の美術史を接続し、「スーパーフラット」という概念を発明、現代美術界に大きな足跡を刻みました。村上がキュレーションを手掛け、世界各地で開催された3つの展覧会は「スーパーフラット三部作」と称され、その最終章となる「リトルボーイ:爆発する日本のサブ・カルチャー・アート」展(2005年、ニューヨーク)は、同年、全米批評家連盟によるベスト・キュレーション賞に輝きました。
国内では待望の個展となる本展では、おそらく世界の絵画史上最大級の作品となる、全長100メートルに及ぶ超大作《五百羅漢図》が日本で初公開されます。本作は、東日本大震災後にいち早く支援の手を差し延べてくれたカタールへの感謝を込めて、震災の翌年2012年にドーハで発表されました。この《五百羅漢図》を中心に、現代美術史への新たな挑戦となる新作の数々で構成される本展は、成熟期を迎えた作家の、驚くべきスケールとエネルギー、芸術的達成に触れるまたとない機会となるでしょう。

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《五百羅漢図》(部分)2012年 アクリル、キャンバス、板にマウント 302 x 10,000cm 個人蔵 (c)©2012 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

【本展のみどころ】
■超巨大絵画、村上隆の《五百羅漢図》を日本初公開!
村上隆は、美術史家の辻惟雄との雑誌連載対話や、江戸時代の安政大地震(1855年)の最中に危険と隣り合わせの環境で、命を削るように一人で百幅もの「五百羅漢図」の制作に挑んだ狩野一信(1816-1863年)、約3cm四方の超細密五百羅漢図を描いた長沢芦雪(1754-1799年)などに触発され、日本中の美術大学から大勢のスタッフを集めて、この巨大絵画を短期間で一気に完成させるという難業に取組みました。本制作に関係した人数は延べ200人超といわれます。
中国の古代思想で東西南北を司る四神(青竜[せいりゅう]、白虎[びゃっこ]、朱雀[すざく]、玄武[げんぶ])の名を冠した4面で構成される本作は、宗教と芸術、人間の死や限界をテーマとし、村上隆の新たな創作の境地を示す記念碑的な作品となりました。完成直後に海外に渡ったため、今回が日本で初の里帰り展示となります。

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《五百羅漢図》制作風景 撮影:Aminaka Kenta

※五百羅漢とは
五百羅漢とは、釈迦の教えを広めた500人の直弟子の修行僧たちのこと。彼らを崇拝の対象とする羅漢信仰は、日本には平安時代に伝えられたと推定され、鎌倉時代以降に広まり、さまざまな石像や木像、絵画となって人々に親しまれてきました。幕末の江戸で狩野一信によって描かれた「五百羅漢図」(東京・芝、増上寺蔵)の百幅すべてが、2011年に江戸東京博物館で初公開され、大きな話題となりました。

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《五百羅漢図》 2012年 アクリル、キャンバス、板にマウント 302 x 10,000cm 個人蔵
展示風景:「Murakami – Ego」アル・リワーク展示ホール、ドーハ、2012年 撮影:GION
(c)©2012 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

■数々の最新作を通して見る村上隆の現在形
本展では、《五百羅漢図》だけでなく、村上隆が既に10年近い歳月をかけて今なお制作に取り組んでいる《宇宙の産声》や《欲望の炎-金》(2013年)等の大型彫刻作品から、本展のために手掛ける「727」や「TanTan Bo」といった代表的シリーズの最新作の数々、円相図や金銀の唐獅子図等まで全作品が日本初公開です。日本の文化を背景にアートシーンを魅了しつづける、“世界のムラカミ”の圧倒的な芸術世界をご堪能ください。

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(タイトル未定) 制作中180 x 240cm
アクリル、カンバス、アルミニウム・フレームにマウント
(c)©2015 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

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《宇宙の産声》 制作中
ミクスト・メディア 420 x 293.5 x 230cm
Courtesy Gagosian Gallery, New York
(c)©2015 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

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《欲望の炎-金》
2013年 ブロンズにプラチナ箔 475cm
Courtesy Blum&Poe, Los Angeles
(c)©2013 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

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(タイトル未定) 制作中 170 x 144.7cm
アクリル、カンバス、アルミニウム・フレームにマウント
(c)©2015 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

【村上隆 ―日本が生んだ世界的アーティスト―】
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1962年、東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。日本画において初の博士号を取得。制作工房、ギャラリー等を含めたアートの総合商社である有限会社カイカイキキ代表。2008年には『タイム』誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に選出される。ルイ・ヴィトン、VANS、シュウ ウエムラ、六本木ヒルズ等の企業ブランディングのプロジェクトや、カニエ・ウェスト、ファレル・ウィリアムス、ゆず等、ミュージシャンとのコラボレーションでも知られる。近年は映画、映像制作も手掛け、2013年には初の実写映画監督作品「めめめのくらげ」を公開。2016年にはTVアニメシリーズ『6HP』(Six Hearts Princess)の公開も控えている。
村上隆 撮影:Okazumi Chika